Fuzz Face(感光基板)。

感光基板を始めました。「慣れ」も含めて、一発目はFuzz Faceで。

 

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感光基板

結構綺麗に出来て満足。これに部品を実装すると、、、

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部品実装

こうなります。いやー、製品のようで、また満足。

定数は一般的なFuzz Faceで作りました。TrにBC108C。ちょっとした違いは、1段目のTrのバイアス電流を可変抵抗で変えられるようにしている点と、2段目TrのB-C間にコンデンサを追加できるようにしている点です。

 

Trをゲルマにする場合、経験上&一般的な知識上、温度で適当なバイアス点が変わってしまうため、バイアス電流を可変抵抗で変えられるようにしておくのは有効です。4.7kΩ+50kΩVRで構成すると、基本はVR中点で調子が良く、夏と冬でおよそ50kΩで適当な所に調整が可能です。

 

2段目TrのB-C間コンデンサは、Trをシリコンにした場合に個人的には有効です。22pF~220pFの間で追加して帯域を落とす(位相補償)することで、Fuzzつまみ最大時の発振ぽさを軽減できますし、すこしカリカリ過ぎる高域を、適度になまらせることにもなります。220pFは少し大き過ぎ、ギター側のボリューム最大時のいい感じのfuzzサウンドになりますが、ボリュームを絞った際の、一般的に言われる「鈴なりサウンド」が濁ってしまいます。「濁らずにカリカリしない」という辺りでは47pF~100pFかな、というのが個人的な経験です。

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組み込み

組み込むと結構ケーブルが汚いですね。。。基板にコントロールVRを直付けに出来るレイアウトを検討したくなりました。。。

 

さて音は、、、というと、Fuzz Faceの音が普通にします。ギターボリュームの絞った際のクランチサウンドが、確かに魅力ですね。ギターボリュームが「音量」以上に「歪み」コントロールになる辺りが、Fuzz Faceの面白みにも感じます。

 

1段目Trのバイアス電流VRですが、Trがシリコンの場合は、あまり効果的ではないことを、今回改めて知りました。一般的な定数通り、30kΩ以上固定でいいような気がします。あまり音色に変化をもたらしません。

 

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外面

Fuzz Faceは作る度に、「最高のFuzz Faceを作ろう」と思うのですが、作る度に何かしら勉強になります。今回は上記のバイアスVR。ゲルマとシリコンで、少し考え方が違いますね、やはり。